【助産師解説】ベビーバスはもう古い?新生児からシャワーで流す時代へ!新しい沐浴の方法とメリット
「赤ちゃんのお風呂=ベビーバスにお湯を溜めて…」 出産準備で当たり前のようにベビーバスを用意した方も多いと思います。 しかし今、この常識が変わりつつあるのをご存知でしょうか? 皮膚科や小児科、そして助産師の現場では、「溜めたお湯」で洗う従来の沐浴よりも、「シャワー」で洗い流す方法が推奨され始めています。 「新生児にシャワーなんて大丈夫?」と驚くかもしれませんが、実は赤ちゃんの肌にとっても、ママの腰にとっても、シャワー浴のほうがメリットがたくさんあるのです。 この記事では、なぜ今“シャワー浴の時代”と言われているのか、その理由と正しいやり方を助産師が解説します。
なぜ「溜める沐浴」は古いと言われるの?
赤ちゃんが生まれたら、ベビーバスにお湯を溜めて、ガーゼで洗ってあげる…。 これは日本で長く行われてきた育児の文化です。
しかし皮膚科学の研究が進んだ今日は、「赤ちゃんの肌トラブル(湿疹やアトピー性皮膚炎)を防ぐ」という医学的な視点から見ると、この従来の方法にはいくつかのデメリットがあることが分かってきました。
今回は、日本の伝統的な沐浴と、令和のスタンダードとなりつつある「スキンケア沐浴」の違いについて解説します。
理由1. 「汚れたお湯」に浸かっている状態だから
お湯の中で体を洗うと、落ちた皮脂汚れ、うんち、石鹸カスなどがそのお湯の中に漂います。 つまり「汚れが混ざったお湯で全身をパックしている」のと同じ状態になりかねません。これが肌に残った汚れとなり、乳児湿疹などのトラブルを引き起こす原因の一つと考えられています。
理由2. 「ガーゼでこする」がNGだから
昔は「ガーゼで優しくこすりましょう」と指導されていました。ですが、今の常識ではNGです。 赤ちゃんの皮膚は大人の半分の薄さしかなく、ガーゼの繊維でさえ刺激になります。今は「たっぷりの泡を使い、ママやパパの手で洗う」のが正解。 泡で洗うなら、溜めたお湯ですすぐよりも、シャワーでサッと流す方が泡切れも良く、肌への負担が少ないのです。
これからは「流す」時代!シャワー浴のメリット
シャワーでの沐浴には、衛生面だけでなく、ママ・パパにとっても嬉しいメリットがあります。
- 常に清潔なお湯で流せる 汚れや泡が肌に残らず、乳児湿疹の予防・改善に非常に効果的
- 準備・片付けがゼロ 重たいお湯を運んで、捨てて、ベビーバスを洗って干して…という重労働がなくなる
- 腰痛・腱鞘炎の予防 中腰で重い赤ちゃんを支え続ける必要がないため、産後のボロボロの体には救世主のような方法!

ベビーバスなしでどう洗う?安全な手順
「ベビーバスがないと怖い」という方も大丈夫。洗面台や浴室の床に沐浴マットを置けば、安全に洗えます。
準備するもの
- 沐浴用お風呂用マット(スポンジ素材、発泡スチロール素材など冷たくないもの)
- 泡タイプの全身用ベビーソープ(あればベビーシャンプー)
- 保湿剤
- 着替え、おむつ
- 身体を拭くバスタオル
手順
- 浴室を温める 赤ちゃんが裸になっても寒くないよう、事前にシャワーでお湯をかけたり、暖房をつけたりして浴室を温めます(25℃前後)。
- マットに寝かせる 洗い場に敷いたマットの上に、赤ちゃんをゴロンと寝かせます。赤ちゃんを寝かせられることで、両手が空くのでとても洗いやすくなります。
- シャワーで濡らす 温度は38〜39℃、水圧は弱めに設定。足元から優しくかけます。
- 泡+手で洗う たっぷりの泡を手に取り、首のシワや脇の下などを、指の腹で優しく洗います。
シャワーで流す ここがポイント!シャワーヘッドを近づけ、常に新しいお湯で泡を完全に洗い流します。背中は体を少し横に向けて流しましょう。
よくある質問「シャワーだと寒くない?」
Q. 湯船に浸からないと湯冷めしませんか?
A. シャワーのお湯が常にかかっていれば体は温まりますし、長湯をしない分、湯疲れもしにくいです。 湯船に浸かることが禁止なわけではないので、冬場など寒い時期はお湯を溜めてあげても問題ありません。
まとめ
- 「溜める」沐浴から「流す」シャワー浴へ、常識は変わりつつあります。
- 常にきれいなお湯で流すことで、湿疹などの肌トラブル湿疹を防ぐことができます。
- 重労働な準備・片付けがなくなり、ママの腰痛予防・時短になります。
- ①温度38〜39℃②水圧弱めを意識しましょう。
もちろん、従来の沐浴が悪いわけではありません。ですがこれから育児用品を揃える妊婦さんや、産後のママで「日々の沐浴が大変」「赤ちゃんの肌荒れがなかなか治らない」など悩んでいるなら、新しい常識「シャワー浴」をぜひ試してみてください。 育児は楽に、そして清潔に。時代に合わせてアップデートしていきましょう。




