
入院準備と入院のタイミング

いよいよ出産・入院
「赤ちゃんに会える日」に備えて、入院の時に必要な荷物、知っておきたい陣痛・破水のこと、ご自身が望むお産を考える「バースプラン」についてご紹介します。
入院の持ち物
□母子手帳
□診察券
□健康保険証
□筆記用具
□不織布マスク5~10枚
□洗面道具、歯ブラシ、歯磨き用コップ
□夜用ナプキン1袋
□パジャマ
□母乳パッド(10組程度)
□産褥ショーツ又はサニタリーショーツ3~4枚
□授乳用ブラジャー(カップ付キャミソール等でもOK)
□骨盤ベルト(持っている人のみ)
□ガーゼハンカチ6~10枚 □赤ちゃん用の爪切り
□赤ちゃんの退院時の肌着、カバーオール、おくるみ
□腹帯(前回帝王切開を行い、持っている方のみ)
□内服薬(処方されている方のみ)
□ペットボトルのストロー付きキャップ
※病棟に患者様用の洗濯機、物干し竿があります。洗濯洗剤はありませんので、ご用意ください。
お産の時にあると便利なもの
□汗拭き用タオル
□ジュース・スポーツ飲料
□おにぎり等の軽食、ゼリー飲料など
□ヘアゴム
□リップクリーム
□貼るカイロ(腰などの痛い部分に貼ると痛みが和らぎます)
□くるぶしが隠れる長さの靴下・レッグウォーマー
※足を温めるとお産が進みます
※分娩室に持っていくので、小さい手提げバッグなどにいれておくと便利です
入院の時に病院から渡すもの
□お産セット
・ナプキン(M、L2組ずつ)
・産褥ショーツ3枚
・出産直後用ナプキンパッド
・ブルーシート※破水後等に使います
◻︎紙おむつ、おしり拭き 各2袋
※お産セットの中身やオムツは追加購入することもできます
病院にあるもの
・バスタオル1枚、フェイスタオル2枚:毎日交換します
・シャンプー、コンディショナー、ボディソープ
・手指消毒用アルコール
・ティッシュ、ハンドソープ、スリッパ
・ドライヤー
・食事時の箸、スプーン、フォーク
※持参された間食を食べる場合の箸、スプーン等はご用意ください。
・入院中の赤ちゃんの肌着、長着、おくるみ用バスタオル
・授乳クッション、円座
入院時の大切なお願い
*お化粧は落としてきてください。
*コンタクトやアクセサリーは外してきてください。
*家電の持ち込みはご遠慮ください。
*入院中、自家用車を病院駐車場でお預かりすることはできません。
*院内・敷地内は禁煙です。ご協力をお願いします。

お産について
妊娠37週0日を過ぎると「正期産」といって、いつ陣痛が始まってもおかしくありません。お産の近づいた体の変化やお産の経過を知り、安心してお産に臨みましょう。
おしるし(産徴)
子宮の入り口が開き始めるときに、卵膜との間から出る血の混じったおりものです。おしるしは赤ちゃんが生まれるまで続きます。おしるしのみの場合は、まだ入院の必要はありません。
前駆陣痛
何時間か陣痛が続いた後に、陣痛が消えることをいいます。10分前後の不規則な間隔の場合もあります。7分、11分、8分、13分、などバラバラな間隔の時は前駆陣痛です。出産までに何度か繰り返すことがあります。
陣痛
陣痛は痛みを伴う規則的な子宮収縮です。毎回10分以内で規則的に痛みが来るようになったら、陣痛開始です。痛みは下腹部のみの生理痛のような痛みの場合や、腰のあたりがだるくなったり、下痢のようにしくしく痛むような感じがする場合もあります。
陣痛の測り方を知ろう!
陣痛発作(痛みのある時間):痛みが始まってから、痛みが落ち着くまでの時間
陣痛の間隔:陣痛が始まってから、次の陣痛が来るまでの時間

病院へ連絡するタイミング
次のような状態になったら、まずは当院へご連絡ください。
規則的な陣痛がきたとき
初産婦さん:陣痛が10分以内の間隔で規則的にあり、1時間程度続いたとき
経産婦さん:10~20分毎の陣痛が来たとき
※前回の出産で経過が早かった方や早産をした方、遠方にお住まいの方は早めにご連絡ください。
破水した時
羊水の色は透明、またはピンク色で、無臭です。陣痛がなくても破水することがあります。破水はお湯のような液体がジャバっとでることもあれば、チョロチョロとしか出ないこともあります。
自分では尿漏れや多めのおりものとの判断が難しいです。病院で破水かどうか診察をしますので、「破水かな?」と感じたらすぐにご連絡ください。
破水の可能性のある方は大きめのナプキンをあてて病院に向かってください。バスタオルを敷くとシートが濡れにくいです。シャワー・入浴はせずにご来院ください。
以下の場合は連絡の上、すぐにご来院ください。
出血が多い時
持続的または多量のサラサラした出血、生理の多い日を上回る量の出血がみられた時
休みなくお腹が張る
急激なお腹の痛みや張りなど、異常を感じる時
胎動を感じない
頭痛・めまい・目がチカチカするなどの症状がある時
患者様ご本人よりお電話をください。電話では以下の質問をします。
*氏名
*診察券番号
*出産予定日
*出産回数
*陣痛が始まった時間、今の陣痛の間隔
*破水した時間、羊水の色
夜間は玄関が施錠されています。正面玄関にインターホンがありますので2階ナースステーションの番号と呼び出しボタンを押してください。返答がない場合は病院に電話をしてください。

バースプランについて
バースプランとは
バースプランは、妊婦さんやご家族にとって望むお産・満足できるお産にするために、お産についての気持ちや希望を記入する用紙です。バースプランを書くことで、心の準備をしながらお産に臨むことができます。また、授乳や出産後についての気持ちや希望もお伺いしています。
出産前にご夫婦やご家族で話し合い、助産師と共有しておくと良いでしょう。
より良い出産や育児のスタートとなるよう、スタッフ一同サポートしていきます。
※妊婦さんと赤ちゃんにとって安全なお産が第一となります。緊急の対応が必要となった場合は、要望に添えない場合がありますのでご了承ください。
いつ書くの?
33〜35週頃に用紙をお渡しします。ご自宅で記入をして、保健指導の際にスタッフへお渡しください。
愛産婦人科でできること
母子ともに異常がなければ、以下のことが可能です。バースプランを考える参考にしてください。
【経腟分娩の場合】
足浴:陣痛中に足浴ができます。産痛緩和や陣痛促進効果があります。
好きな音楽をかける:ご自身のCDや病院のCDを流すことができます。スマートフォンで音楽を流すこともできますが、スピーカーや電源コードはご持参ください。
部屋を暗くする:陣痛中、落ち着いた雰囲気で過ごせるよう、照明を少し暗くすることができます。
アロマをたく:リラックスできるよう、アロマをたくことができます。アロマは病院でご用意しています。
立ち会い分娩:現在はコロナウイルス感染予防のため、ご主人またはパートナーの方に限らせていただいています。(里帰り分娩の方は実母さんの立ち会いが可能です。)要確認
フリースタイル分娩:あお向けだけでなく、横向きなどお母さん自身が楽な姿勢をとって出産することができます。
臍帯切断:赤ちゃんが産まれた後、ご本人またはご主人がへその緒を切ることができます。
早期母子接触:出産後、赤ちゃんとお母さんの肌が直接触れ合うように、赤ちゃんを抱っこできます。赤ちゃんの呼吸状態が落ち着いている場合に行えます。事故を防止するためスタッフが付き添います。また、赤ちゃんの呼吸状態をチェックするために酸素モニターをつけさせていただきます。
【予定帝王切開の場合】
モニター中継:手術中の様子を別室のモニターから見ることができます。緊急帝王切開では行っておりません。
好きな音楽をかける:ご自身のCDや病院のCDを流すことができます。
バースプランの例
【入院〜出産まで】
- リラックスできるようアロマをたいてほしい
- 進行状況を教えてほしい
- できれば会陰切開しないで産みたい
- 夫の立ち会い分娩希望
- 帝王切開のときもメガネをかけて赤ちゃんが見たい
【赤ちゃんが生まれたら】
- 自分で臍の緒を切りたい
- 先にパパに抱っこしてほしい
- 家族写真を撮ってほしい
- 胎盤を見てみたい
【入院中の生活について】
- 部屋に戻ってからも赤ちゃんと過ごしたい
- 骨盤ベルトを巻きたいのでつけ方を教えてほしい
- できるだけ母乳で育てたい
- ミルクも使いたい




