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【産婦人科医師解説】臨月の出血を「おしるし」と自己判断しないで!迷ったらすぐ連絡・受診すべき理由

【産婦人科医師解説】臨月の出血を「おしるし」と自己判断しないで!迷ったらすぐ連絡・受診すべき理由

2026/09/07(Mon)

【産婦人科医師解説】臨月の出血を「おしるし」と自己判断しないで!迷ったらすぐ連絡・受診すべき理由

いよいよ出産が近づく臨月。赤ちゃんに会える日が楽しみな反面、ちょっとした体の変化にも敏感になってしまう時期ですよね。そんな時に突然の「出血」を見ると、パニックになってしまうプレママも少なくありません。 ネットで検索すると「おしるしなら家で様子を見て大丈夫」と書かれていますが、助産師から大切なお願いがあります。 それは、「ご自身で『ただのおしるしだ』と自己判断し、不安なまま様子を見るのはやめてください。少しでも迷ったら、遠慮せずに産院へ連絡してください」ということです。 今回は、臨月の出血で自己判断が危険な理由と、正常なおしるしの特徴、そして危険な出血のサインについて分かりやすく解説します。

1. なぜ「おしるし」と自己判断して様子を見るのは危険なの?

おしるし(血性分泌物)は、出産に向けた準備として子宮口が少しずつ開き始め、赤ちゃんを包む卵膜がズレることで起こる「少量の出血が混ざったおりもの」のことです。

これ自体は「お産が近づいているサイン」なので全く問題ないのですが、怖いのは「実は危険な出血なのに、おしるしだと勘違いして放置してしまうこと」です。

臨月の出血の中には、「常位胎盤早期剥離(赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてしまうこと)」など、お母さんと赤ちゃんの命に関わる重篤なトラブルが隠れていることがあります。 出血の量や色だけで、それが「安全なおしるし」なのか「危険な出血」なのかを、妊婦さんご自身が100%正確に見分けることは不可能です。だからこそ、「たぶん大丈夫だろう」という自己判断は大変危険なのです。

2. 正常な「おしるし」の特徴(目安)

「どうしても病院に電話する前に確認したい」という場合は、以下の特徴をチェックしてみてください。ただし、これはあくまで目安です。

  • 色: ピンク色、茶褐色(古くなった血の色)、少し赤っぽい色
  • 状態: 鼻水のようにドロッとした粘り気がある(おりものに血が混ざったような状態)
  • 量: 下着やおりものシートに少しつく程度〜生理の終わりかけくらい

これらの特徴に当てはまり、「おしるしかな?」と思った場合でも、決してご自身だけで「ただのおしるしだから大丈夫だろう」と判断しないでください。

「なんだか量が少し多い気がする」「いつもと違う気がする」といった違和感はもちろんですが、少しでも出血があった時は、絶対に自己判断で終わらせず、まずは産院へお電話ください。かかりつけ医が状況を伺い、様子をみてよいか、受診が必要かどうか判断いたします。

3. 【昼夜問わずすぐ連絡】危険な出血のサイン

また、出血が以下のような状態であれば、一刻を争う事態の可能性があります。絶対に様子を見ず、昼夜を問わずすぐに産院へお電話・受診をしてください。

  • 量が多すぎる: 生理のいちばん多い日(2日目)のように、サラサラとした真っ赤な血(鮮血)が大量に出ている。ナプキンがすぐにいっぱいになる。
  • 激しい痛みがある: 陣痛のように波のある痛みではなく、「お腹がカチカチに硬くなり、持続的に激しく痛む」場合。
  • 胎動がない: いつもより赤ちゃんの動きが少ない、動く気配が全く感じられない場合。
  • 水っぽいものが出ている(破水の疑い): 出血だけでなく、自分の意思で止められないチョロチョロとした水が出ている場合。

4. 「迷惑かも…」と遠慮しないで!電話は一番の安心薬です

「少量の出血だけど、これが正常なのか自分では分からない…」 そんな曖昧な状況の時こそ、「病院に電話したら迷惑だと思われないかな?」と遠慮してしまう方が本当に多いです。

しかし、私たち産婦人科のスタッフは、「手遅れになる前に、どんな些細なことでも早く相談してほしい」と心から思っています。

電話で状況を伺い、場合によっては受診していただいた結果、「ただのおしるしだったね!お産に向けて順調だから、安心して家で待機しましょうね」と確認できるだけでも、パニックになっていた心はスッと落ち着くはずです。

「何事もないことを確かめて安心をもらう」くらいの気持ちで、不安な時はためらわずに私たちプロを頼ってくださいね!