
「日中は暑いけれど、朝晩はまだ冷える…」 「赤ちゃんの足が冷たいけれど、エアコンをつけてもいいの?」
気温と湿度が上がり始めるこの季節。体温調節がまだ苦手な赤ちゃんの服装やエアコンをつけるタイミングに悩むママは本当に多いです。
「風邪をひかせたらどうしよう」と心配するあまり、つい着せすぎてしまい、赤ちゃんが汗だくになってあせもができてしまった…というのも、この時期の“あるある”です。
今回は、赤ちゃんが快適に過ごせる初夏の室温調整と服装の正解について、助産師が分かりやすく解説します!
1. エアコンの出番は「カレンダー」ではなく「室温と湿度」で決める
「まだ夏本番じゃないから、エアコンは早いかな?」とカレンダーを見て我慢する必要はありません。赤ちゃんの快適な環境の目安は以下の通りです。
室温:25℃〜28℃
湿度:50%〜60%
赤ちゃんにとって、実は気温よりも厄介なのが湿度です。室温が25℃でも、湿度が高いと汗が乾かず、体に熱がこもって不機嫌になったり、あせもの原因になります。 「ちょっとムシムシするな」と感じたら、まずはエアコンの除湿(ドライ)機能を活用して、湿度を60%以下に下げてあげましょう。それだけで赤ちゃんはグッと快適になります。
2. 「手足が冷たい=寒い」は勘違い!快適サインの確かめ方
ママたちが一番迷うのが、「赤ちゃんが今、暑いのか寒いのか分からない」ということです。よく、手足などを触って確かめる方がいますが、実は赤ちゃんの手足は冷たいことも多いです。手足から熱を逃がして体温を調節しているため、手足が冷たくても心配いりません。
暑い・寒いの正しい確認ポイントは、お腹または背中(首の後ろ)です。
汗ばんでいる・熱い: 暑がっています。服を1枚減らすか、室温を下げましょう。
サラッとしていて温かい: 快適な状態です!そのままの服装でOK。
冷たい: 寒がっています。1枚羽織らせるか、室温を上げましょう。
3. 【気温別】初夏の「赤ちゃんの服装」の目安
大人の服装マイナス1枚が基本の目安です。新陳代謝が活発な赤ちゃんは、大人が思っている以上に暑がりです。
室温20℃〜23℃(少し肌寒い日・朝晩): 短肌着 + 長袖のカバーオール(または2Wayオール)
室温23℃〜25℃(過ごしやすい日): 短肌着 + 半袖のカバーオール
室温25℃以上(暑い日・日中): 半袖のボディスーツ1枚、または メッシュ素材の肌着+半袖
お出かけの際は、日中暑くても、お店や電車の中は冷房が効いていて冷えることがあります。サッと羽織れる薄手のおくるみや、レッグウォーマーをカバンに入れておくと安心ですよ。
4. 寝る時のエアコンと「寝冷え」対策
夜寝る時、エアコンをつけっぱなしにすると寝冷えが心配ですよね。ですが、暑さで何度も起きてしまうよりは、エアコン(冷房または除湿)を27℃〜28℃の少し高めに設定して、朝までつけっぱなしにしておく方が、赤ちゃんもママもぐっすり眠れます。
その際、タオルケットをかけても赤ちゃんはすぐに蹴飛ばしてしまいます。また、顔にかかるなど窒息のリスクにつながる可能性があるため、SIDS(乳幼児突然死症候群)予防の観点からも、寝具をかけることは推奨されていません。
お腹や足元の冷えが気になる場合は、薄手のスリーパー(着る毛布の夏用パイル地やガーゼ地のもの)を着せてあげるのがおすすめです。
まとめ:赤ちゃんの「サイン」をよく観察してみて
色々と目安をお伝えしましたが、赤ちゃんにも暑がり・寒がりの個人差があります。 マニュアル通りにいかなくても大丈夫。「背中が汗ばんでいないかな?」「機嫌よく遊んでいるかな?」と、目の前の赤ちゃんのサインをこまめにチェックしてあげてくださいね。
服装や環境づくりで迷った時は、健診などの際にいつでも私たち助産師に相談してください。少しの工夫で、初めての夏を一緒に快適に乗り切りましょう!
【監修】
医療法人育愛会 愛産婦人科




