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【助産師解説】妊娠中の便秘は「毎日のちょっとした工夫」で変わる!おうちでできる自然なスッキリ対策

【助産師解説】妊娠中の便秘は「毎日のちょっとした工夫」で変わる!おうちでできる自然なスッキリ対策

2026/04/22(Wed)

【助産師解説】妊娠中の便秘は「毎日のちょっとした工夫」で変わる!おうちでできる自然なスッキリ対策

「数日出ていなくて、お腹が張って苦しい」 「トイレでいきむと、赤ちゃんが苦しくないか心配…」 妊婦健診で、助産師にこっそり便秘の悩みを打ち明けてくれるママは本当にたくさんいらっしゃいます。 実はお薬に頼る前に、ご自宅での「ちょっとした生活習慣の工夫」で、スルッと自然なお通じを取り戻せることも多いんです。 毎日のお通じをスムーズにし、快適なマタニティライフを送るための「助産師おすすめのスッキリ対策」をご紹介します。

1. そもそも、なぜ妊娠中は便秘になりやすいの?

「食事には気をつけているのに、どうして出ないの?」と自分を責める必要はありません。妊娠中の便秘は、主に2つの避けられない体の変化が原因です。

  • ホルモンの影響: 妊娠を維持するための「黄体ホルモン(プロゲステロン)」には、胃腸の働き(ぜん動運動)を穏やかにする作用があります。そのため、腸に便が長く留まり、水分が吸収されてカチカチになりやすいのです。
  • 子宮が腸を圧迫する: 赤ちゃんが大きくなるにつれて子宮が膨らみ、物理的に胃や腸を圧迫するため、便の通り道が狭くなってしまいます。

妊娠という大仕事をしている以上、便秘になりやすいのはある意味当たり前のことなのです。

2. おうちでできる!自然なスッキリ対策3選

お薬に頼る前に、まずは毎日の生活でできることから試してみましょう。

① 朝起きたら、まずは「コップ1杯の白湯」

朝、胃が空っぽの状態で水分をとると、胃結腸反射(いけっちょうはんしゃ)という腸が目覚めて動くスイッチが入ります。 冷たい水はお腹を冷やしてしまうため、体が温まる白湯常温のお水を、朝起きてすぐにコップ1杯飲む習慣をつけましょう。

② トイレでは「考える人」のポーズで

洋式のトイレに普通に座ると、直腸の角度が真っ直ぐにならず、便が出にくい構造になっています。 おすすめなのは、足元に小さな踏み台(雑誌などを束ねたものでもOK)を置き、膝を少し高くして前かがみになる姿勢です。ロダンの考える人のようなポーズをとることで、便の通り道が真っ直ぐになり、強くいきまなくてもスルッと出やすくなります。

③ 「水溶性」の食物繊維と水分をセットで摂る

食物繊維には2種類あります。便の量を増やす「不溶性(ごぼう等)」ばかりを食べると、水分が足りずに余計に腸内で詰まってしまうことがあります。
妊娠中のカチカチ便には、便を柔らかくして滑りを良くする水溶性食物繊維(海藻類、オクラ、バナナ、りんご、オーツ麦など)がおすすめです。もちろん、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

3. 【助産師からのお願い】無理にいきむのはNG!

「なんとか出したい!」とトイレで長時間踏ん張ったり、強くいきんだりするのは避けてください。
強くいきんだからといってすぐに流産等に繋がるわけではありませんが、ママの血圧が上がったり、妊娠中にできやすいいぼ痔を悪化させる大きな原因になります。

「5分座って出なければ、一度諦めてトイレから出る」というルールを決めておくと、精神的にもラクになりますよ。

まとめ:我慢せずに、いつでもお薬を頼ってOKです

おうちでの工夫を試してもどうしてもスッキリしない時は、決して我慢しないでください。

「妊娠中はお薬を飲んじゃダメだよね…」と思い込んでいる方も多いですが、産婦人科では、お腹の赤ちゃんに影響がない便を柔らかくするお薬(酸化マグネシウムなど)を処方できます。 市販の便秘薬を自己判断で飲む前に、まずは妊婦健診の際に「便秘で苦しいです」と私たち助産師や医師に伝えてくださいね。

スッキリとしたお腹で、赤ちゃんに会える日を一緒に待ちましょう!

【監修】

医療法人育愛会 愛産婦人科